日本人は基本的に日本語しか話せないのに対して、全員ではありませんが、ほとんどのフィリピン人はフィリピン語であるタガログ語の他に英語も話すことができます。
じつは、フィリピン語にはタガログ語の他にもビックリするくらいの種類の言語が存在します。
しかし、国が定めた言葉はタガログ語と英語だということですね。
ここからは、そんな多言語国家のフィリピン人が話す言語について詳しく解説していきます。
フィリピン人同士でも会話ができないことがあるって本当?
ハル
フィリピン人って同じ国なのに会話ができないことがあるって聞いたけど本当なんすか?
フィリピン人は英語を話せる割合が高いけど、なかには話せない人もいるのは事実だ。
じゃあ、英語が話せない人はフィリピンの公用語であるタガログ語で話せばいいって思うだろ?
ヒデ
ハル
それで、なんの問題もないと思うけど、、、
違うんすか?
フィリピンにはタガログ語以外にもたくさんのフィリピン語が存在するんだ。
フィリピンには島の数と同じくらいの言語が存在すると言われているから、フィリピン人同士でも話せる言語が違う可能性がある。
つまり、会話ができないこともあるということだよ。
ヒデ
ハル
そういうことなんすね。
なんか、、かなりビックリしました!
ヒデ
ハル
厳密にいうと方言のように似てる言語も存在するが、基本的には全く違う言語になるという方が正しいだろう。
しかし、英語とタガログ語を少々話すことができれば、ある程度はフィリピン人と会話することは可能だと思うよ。
ヒデ
ハル
勉強になりました。
フィリピンの公用語はタガログ語と英語
フィリピンには島の数だけ言語が存在すると言われているが、公用語はタガログ語と英語になります。
どちらかの言語を話すことができればフィリピン人と会話ができる確率は上がりますが、全てのフィリピン人がタガログ語と英語が話せるわけではありません。
フィリピンの英語人口は90%以上、タガログ語人口に関しては、およそ25%だと言われています。
タグリッシュと呼ばれるタガログ語と英語が混ざった言葉を話す人が多いのもフィリピン人の特徴です。
なんでフィリピン人は英語が得意なの?
ハル
フィリピン人が公用語のタガログ語を話せるのは自国の言葉だから理解できるけど、なんで英語がそんなに多くの人が話せるんすか?
ちょっとだけ説明に時間がかかるが、それでもいいか?
ヒデ
ハル
はい!
全然問題ないっす!
それは、フィリピン国内の賃金の問題であったりするわけだが、家族のためにという部分がフィリピン人にとってはすごく重要なんだよ。
もちろん日本でも家族のために働くというのは当然なのだが、フィリピン人の家族は日本人の家族よりも人数が多いんだ。
ヒデ
ハル
子供が多いとかそういうことっすか?
ヒデ
ハル
感の鋭くない僕でも、少し話が見えてきました!
つまり、家族が多いから他の国に行って家族のために働きたいと思っているフィリピン人が多いということですね。
そのために、他の国でも通じる可能性の高い英語を学ぶということですか?
その通りだ!
しかし、そのこと以外にも歴史を辿るとフィリピン人が英語が得意な理由が見えてくるんだ。
じつは、フィリピンは1898年〜1946年の48年間、アメリカの植民地だったことがフィリピン人が英語が得意になったことに影響している。
今でもフィリピン人が英語が得意な理由がお分かりいただけたかな?
ヒデ
ハル
先生!分かりやすい説明、ありがとうございます!
フィリピン人が英語を話せる理由
フィリピンは家族をすごく大切にする国です。
遠い親戚でも家族だという文化のため、家族の人数は日本人よりも多くなります。
そのため、大人数の家族のためにどこか違う国に出稼ぎをしたいという夢を持っているフィリピン人が多く、小さい頃から他の国でも通じる可能性の高い英語を学校や家族の誰かから学びます。
たとえ、学校に行けなかったとしても家族の誰かから英語を学ぶわけですから、フィリピン人はかなりの確率で英語が話せるわけです。
もともと、アメリカの植民地だったことがフィリピン人が英語を話せるようになったキッカケではありますが、今でもタガログ語よりも英語の方が話せる割合が高いのは家族のためにだという部分が大きいわけですね。
フィリピン人が話せる言語は英語とタガログ語と・・・
フィリピンは他言語国家だけど、メインは英語とタガログ語を話します。
ただし、島の数だけ言語が存在するため、例えば、リゾート地で有名なセブ島の現地フィリピン人はセブアノ語(ビサヤ語)を話しますが、フィリピンの公用語である英語とタガログ語も話せる人がいるということです。
ちなみにフィリピン諸島8大言語と呼ばれるのは以下の通りとなります。
フィリピン諸島8大言語
- タガログ語
- セブアノ語
- イロカノ語
- ヒリガイノン(イロンゴ)語
- ビコール(ビコラノ)語
- ワライ語
- カパンパンガン語
- ボホラノ語
まとめると、フィリピンではたくさんの言語が存在するけど英語、もしくはタガログ語のどちらかを話すことができれば会話ができる可能性が高いということです。
じつは、マニラのマカティーやマラテなど、日本人がたくさんいる地域では現地人でも日本語が通じることもあるんですよ。